アメリカの鉱物リサイクル企業「Amermin」、1,150万ドルのDOE助成金を獲得 — タングステンカーバイドの処理能力を大幅拡大へ

Amermin Tungsten Carbide


アメリカ・テキサス州オースティンに拠点を置く鉱物リサイクルおよび精製企業、Amerminは、米国エネルギー省(DOE)の化石エネルギーおよび炭素管理部門から、1,150万ドルの助成金を獲得しました。この資金は、タングステンカーバイドの処理能力を拡大し、アメリカ国内での戦略的鉱物供給の安定性を強化するために使用される予定です。Amerminは、鉱物リサイクルおよび精製を通じて、特に重要な産業用鉱物の国内生産を増強し、依存度の高い外国からの供給を減らすことを目指しています。


タングステンカーバイドの処理能力拡大とその重要性

Amerminは、タングステンカーバイドをはじめ、銅、ニッケル、コバルト、グラファイトなどの重要鉱物の処理を専門とする企業であり、そのプロセスは特にエレクトロ化学的処理や鉱物・金属濃縮、精製技術に強みを持っています。今回のDOEからの助成金は、Amerminがテキサス州ブリッグスに建設中の80エーカーのキャンパスでの事業拡大に使用され、タングステンカーバイドの処理能力を300%増加させる予定です。この拡張により、同社はアメリカのタングステン供給の安定性を確保し、特に中国に依存しない供給網の構築を目指します。

タングステンは高い融点と耐摩耗性を持つため、航空宇宙、軍事、防衛、エネルギー産業などで広く使用されています。特に、タングステンカーバイドは切削工具や鉱山機械の部品に欠かせない材料であり、国内でのリサイクル能力の強化は、これらの産業にとっても戦略的に重要です。


アメリカの重要鉱物供給を支えるAmerminの役割

Amerminは、2017年に設立された企業で、これまでに5,600万ポンド以上の素材をリサイクルしてきました。特にエネルギー、石油・ガス、航空宇宙、防衛、製造業、技術、建設、自動車産業など多岐にわたる業界から素材を回収し、そのリサイクル処理を行っています。同社は、タングステンカーバイドや銅などの金属を製造仕様に戻し、ライフサイクルを延ばすことに注力しています。

AmerminのCEOであるライアン・マクアダムス氏は、「アメリカの未来は、戦略的な鉱物へのアクセスにかかっており、この助成金は国内の供給源を確保するための重要な一歩です」と述べています。同社は今後、テキサス州での拡張を進め、より多くの国内生産と雇用創出を実現する予定です。


金属フォーカス 編集部コメント

アメリカが重要鉱物の国内供給を強化する中、Amerminのようなリサイクル企業の役割がますます重要になっています。特に、タングステンのような戦略的な鉱物の供給安定化は、アメリカのエネルギーおよび防衛産業の自立性を高める意味で大きな波及効果を持つでしょう。


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