アクララリソーシズ、南米レアアース鉱山と米国加工工場に13億ドルの投資計画を発表

Aclara resources rare earth mining


アクララリソーシズ(Aclara Resources)は、南米のレアアース鉱山開発および米国の加工施設に約13億ドルを投資する計画を明らかにしました。ジョゼ・アウグスト・パルマ副社長は、同社の戦略的な投資により、レアアース資源の安定供給と加工能力の強化を目指すと説明しています。


南米鉱山と米国加工施設への大規模投資

アクララリソーシズは、チリの鉱山に1億5,000万~1億7,000万ドル、ブラジルの鉱山に6億ドルを投資します。さらに、米国内には分離プラントに3億~4億ドル、金属化施設に4億ドルを投入する計画です。これらのプロジェクトは2026年中頃に実現可能性調査を完了し、同年中に建設着工を目指しています。2028年の操業開始を目標とし、レアアースの供給体制強化に注力します。


米国の資金支援とレアアースの重要性

今月初めには、米国国際開発金融公社(DFC)がブラジルプロジェクトの実現可能性調査に最大500万ドルの資金提供を決定しました。レアアースは、磁石の製造に不可欠であり、防衛産業や消費者向け電子機器など多岐にわたる用途があります。アクララの投資は、これら重要鉱物資源の安定確保に寄与するものです。


金属フォーカス 編集部コメント

アクララリソーシズの13億ドル規模のレアアース投資は、南米鉱山資源と米国加工能力の統合強化を示す重要な一手です。これにより、地政学リスクの分散とサプライチェーンの堅牢化が期待されます。今後もレアアース市場の動向と地域間連携に注目が集まります。


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