中国の一帯一路構想、アフガニスタンの参加を要請:鉱物開発加速への布石か

Afghanistan BRI


中国アフガニスタン一帯一路構想への正式参加を求めました。これは、中国のアフガニスタンへの関与を強める最新の動きです。アフガニスタン外務省は、両国の外相会談後にこの件をXで明らかにしました。王毅外相は、アフガニスタンの一帯一路構想への参加に関心を示しています。さらに、中国は今年から鉱物探査や採掘プロジェクトを推進すると表明しました。


狙いはアフガニスタンの豊富な鉱物資源

中国はアフガニスタンの一帯一路構想参加を積極的に働きかけています。これは地政学的な重要性に加え、同国の未開発の鉱物資源へのアクセスを確保する狙いがあります。アフガニスタンは銅、リチウム、レアアースなどの鉱物資源が豊富です。中国は鉱物探査と開発を加速する計画です。この動きは、中国のサプライチェーンをさらに強化する可能性があります。


中国とアフガニスタン、関係強化の背景

中国は2021年の米軍撤退後、タリバン政権と関係を築きました。これは中国が外交的アプローチを強化し、アフガニスタンの広大な鉱物資源を活用するためです。ムッタキ外相は中国を主要な貿易相手国と位置付けています。両国間の年間貿易額は10億ドルに達しました。ムッタキ外相は、銀行や交通インフラの連携拡大を提案しています。中国の鉱物開発プロジェクトは、タリバン政権の国際的な正当性獲得にもつながるでしょう。


金属フォーカス 編集部コメント

中国がアフガニスタンの一帯一路構想への参加を要請したことは、単なるインフラ投資に留まりません。地政学的に重要な位置に加え、同国の未開発の銅、リチウム、レアアースといった重要鉱物へのアクセスを確保する動きと見られます。この戦略的な動きは、グローバルな鉱物資源の供給地図を塗り替える可能性を秘めています。中国が鉱物開発を本格化すれば、サプライチェーンはさらに中国依存を深め、西側諸国の資源安全保障に大きな影響を与えるでしょう。


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