![]() |
Metal Supermarkets |
少量金属専門の小売拠点を拡大、業務用・個人用ニーズに即応
北米で小口金属流通を専門とするMetal Supermarkets(メタル・スーパーマーケット)は、米マサチューセッツ州ウースターに新たな店舗をオープンした。経営は、2020年に同社のボストン(北)店を買収・運営してきたステファン・フリストフ氏によるもので、同氏にとっては2店舗目となる。
フリストフ氏は、「ボストンでは、迅速かつ信頼できるサービスの提供が成功のカギとなった。ウースターでも、同じ体験を金属ユーザーに提供していきたい」とコメント。ウースター店は、ハドソン、レミンスター、シュルズベリー、マールボロ、ウェストボロおよびウースター郡全体をカバーする。
Metal Supermarketsは、鋼材、非鉄金属、特殊合金など多品種少量の金属材料を、切断や配送サービスと組み合わせて迅速に提供する点を強みとしており、主に中小企業、工房、個人ユーザー、研究施設などの需要に対応している。
同社のCEOであるスティーブン・ショーバー氏は、「ステファン氏の情熱と実行力には常に感銘を受けている。彼のチームがウースター地域でも優れたサービスを展開してくれると確信している」と語っている。
Metal Supermarketsは現在、米国・カナダ・英国に100店舗超を展開しており、特に製造業や建設業の金属調達の「最終一手」として、都市近郊における短納期需要を着実に取り込んでいる。
金属フォーカス編集部コメント
金属流通における「小ロット・即納」モデルのニーズ拡大は、サプライチェーンの柔軟化や中小製造業の工程内在化を背景に、今後も進展が見込まれる。Metal Supermarketsのような多品種小口販売の都市型モデルは、日本国内においても地域密着型の金属小売ビジネスのヒントとなり得る。オンラインとリアル店舗を組み合わせた利便性の高い流通網構築が鍵を握る。
Tags
STEEL