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Meeka Metals |
初の金精鉱生産に向け、豪州西部でマーチソン鉱山の試運転が本格化
ミーカ・メタルズ(Meeka Metals)は、西オーストラリア州のマーチソン金プロジェクトで試運転を開始した。
ドライ・コミッショニング(乾式試運転)は完了しており、6月中の重力選鉱による初回金精鉱の生産が見込まれる。
同社は「開発から生産への転換点を迎えた」として、プロジェクトの進捗に自信を示している。
特にSt Anne’s Northでの掘削は、10メートルにわたる高品位金鉱化(品位約2オンス/トン)を確認。
これにより、鉱量の追加確保と収益力の強化が視野に入ってきた。
インフラ整備と坑内採掘が生産開始を後押し
同プロジェクトでは、処理施設と露天掘り鉱山をつなぐ20kmの新設運搬道路が完成した。
また、処理プラントの拡張工事では、金回収設備・電気系統・水および空気供給ラインの更新が進行中だ。
ターンベリー・セントラル鉱床も操業を開始し、今後5カ所に及ぶ酸化鉱露天掘りの第2段階として貢献する。
さらに、2025年9月四半期には、最初の坑内鉱山であるアンディ・ウェル鉱床からの初鉱が予定されている。
金初売上とキャッシュフロー創出は7月初旬見込み
同社は、6月の生産開始と並行して、7月初旬には初の金売却およびキャッシュフローの創出を見込む。
試運転開始に先立ち、5月には初鉱をストックパイルしており、計画通りの生産移行が進んでいる。
ミーカは開発スケジュール通りの進捗を強調し、「探鉱から生産まで一貫して成果を出してきた」と述べている。
今後は、坑内鉱と高品位酸化鉱の両軸による柔軟な採掘体制で、持続的な金生産体制を確立する方針だ。
金属フォーカス編集部コメント
ミーカ・メタルズによるマーチソン金鉱山の生産開始は、金価格の高止まりが続く中、重要な供給源となり得る。高品位鉱の確認と坑内鉱の追加は、長期的な鉱量拡張の可能性を示唆する。西オーストラリア州における中堅金鉱の再編が進むなか、同社の動向は地域全体の生産ポテンシャルにも波及効果をもたらすだろう。
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MINING