中国のプラチナ輸入、1年ぶり高水準──金価格高騰の影で安定性が魅力に

プラチナ

世界最大のプラチナ消費国である中国のプラチナ輸入量が4月に11.5トンと、過去1年で最高水準に達した。金の価格変動が激しさを増す中、相対的に安定したプラチナの投資妙味が浮上している。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストによれば、プラチナは今後数年間にわたり需要が供給を上回る構造になると予測されており、供給ひっ迫感が強まっている。

中国の小口投資需要が急拡大、北米を抜き世界首位に

中国のプラチナ輸入は、過去1年間で前年比31%減少していたが、2025年Q1にはバーやコインの個人需要が倍増。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)によれば、中国は北米を抜いて世界最大の小口投資市場に躍り出た。

また、プラチナは自動車の排ガス触媒に不可欠な金属であり、EVの普及が緩やかである限り、ディーゼル車需要の継続がプラチナ市場の底堅さを支えると見られる。これにより、地上在庫の減少傾向にも拍車がかかる可能性がある。

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