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| Tata Steel |
480万トンの能力拡大へ35億ドルの投資を承認
インドの製鉄大手タタ・スチールは、2026/2027年度第1四半期(6月30日終了)の決算を発表しました。同社の連結純売上高は前年同期比14.3%増の6,079億4,000万インドルピー(63億5,000万ドル)に達しました。インド国内での事業収益は19%増の3,690億ルピーとなりました。また、純利益は11.6%増の231億8,000万ルピー(2億4,230万ドル)に増加しました。これはロイター通信が報じたものです。
政府によるインフラ投資、自動車・建設・防衛セクターの活況、さらに薄板鋼製品の価格上昇に支えられ、インド国内での旺盛な需要が業績の伸びをけん引しました。一方で、営業利益(EBITDA)が21.6%急増(1,91.60億ルピー)したインド事業の好業績は、海外事業におけるマイナス要因によって一部相殺されました。総コストは13.1%増の5,694億ルピーに膨らみ、その一因として原料費(原料炭および鉄鉱石)の12%上昇が挙げられます。オランダではタタ・スチールの生産量が8.8%減少した一方、EBITDAは94%急減しました。英国部門では、物流の混乱や地政学的不安定さの中で営業損失の計上が続いています。
タタ・スチールの取締役会はまた、3,387億3,000万ルピー(35億ドル)相当の大規模な投資プログラムを承認しました。このプロジェクトには、オリッサ州カリンガナガルにある子会社ニーラチャル・イスパト・ニガムの工場で年間480万トンの製鉄能力を拡大することが含まれており、高マージンな長尺鋼製品セグメントにおけるグループの地位を強化します。GMKセンターが報じたように、2026/2027年度第1四半期(4月~6月)、タタ・スチールはインド国内の工場で582万トンの鋼材生産を記録しました。これは前年同期比11%増に相当します。同期間中の国内販売も前年同期比11%増の517万トンとなり、プラスの成長を示しました。
金属フォーカス 編集部コメント
本件は、インド国内の堅調なインフラ・製造業需要が製鉄大手の業績を力強く牽引する一方、欧州部門の構造改革が引き続き重荷となっている現状を示しています。巨大な資本投資によるアジア市場での生産能力増強は、世界の鉄鋼サプライチェーンにおける地域間格差をさらに明確にする重要な動向です。


