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| South Korea EU Steel Safeguard |
韓国政府は、欧州連合(EU)が新たに導入する鉄鋼セーフガード措置に対し、公正な市場アクセスを強く求めています。李在明(イ・ジェミョン)大統領は6月10日の首脳会談において、アントニオ・コスタ欧州理事会議長およびウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長に対し、韓国の鉄鋼メーカーが競争相手と遜色ない条件で欧州市場へ参入できるよう検討を要請しました。EUは戦略的パートナーである韓国との自由貿易協定(FTA)の精神に基づき、この要請へ適切に対応する必要があります。
新たな鉄鋼規制と韓国鉄鋼産業の戦略的対応
EUが7月1日から施行する新たな鉄鋼保護措置は、韓国の鉄鋼輸出に大きな転換点を強いています。この規制は輸入割当量を年間1,830万トンに削減し、超過分には50%の関税を課すという非常に厳しい内容です。2024年に韓国は330万トンをEUへ輸出し、域内第2位の供給国としての地位を確立しました。この現状を踏まえ、韓国政府は国内鉄鋼産業を守るため、総額80兆ウォン規模の支援プログラムを策定し、中東情勢や国際的な関税政策への耐性を強化しています。
グリーン移行と今後の市場環境
韓国は単なる輸出支援を超え、次世代の金属サプライチェーンを見据えた産業構造の転換を加速させています。すでに2025年11月には、鉄鋼だけでなくアルミニウムや銅製品を扱う企業に対しても、4,000億ウォンの保証スキームを創設しました。加えて、1,500億ウォンを投じて業界全体の「グリーン移行」を強力に後押ししています。国際的な保護主義が高まる中で、これらの支援策は韓国の鉄鋼産業がグローバル市場での競争力を維持するための不可欠なエンジンとなります。
金属フォーカス 編集部コメント
今回のEUによるセーフガード措置は、供給過剰が懸念される世界鉄鋼市場における保護主義的傾向の強化を象徴しています。韓国は輸出依存度の高い業界構造を抱えるため、EU市場での公平な条件確保は死活問題であり、今後は炭素国境調整措置(CBAM)との兼ね合いを含めた、より高度な外交交渉が鍵となるでしょう。


