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| Recycled copper |
2026年のリサイクル銅生産は、年初から堅調な滑り出しを見せました。リスボン拠点のInternational Copper Study Groupによると、世界の溶解工場と精錬所は、1月に44万5,000トンの二次銅を生産し、前年同月の39万9,000トンから11.5%増加しました。この結果、リサイクル銅の生産は月次でも前年同期比でも上昇傾向を維持しています。
中国市場の成長がリサイクル銅需要を押し上げる
International Copper Study Groupは、世界の二次精製銅生産増加の主因として中国市場の需要拡大を挙げています。中国の再生銅施設は、インフラ投資や電気自動車(EV)用銅線材の増産に伴い、生産能力を引き上げました。また、世界的な銅価格の上昇も、リサイクル銅取引を活発化させる要因となっています。
さらに、主要金属取引所の倉庫在庫も過去最高水準に達しています。2026年3月初旬時点で、ロンドン金属取引所、Comex、上海先物取引所の倉庫に合計119万5,000トンの銅が保管され、2003年3月以来の最高在庫量となりました。この在庫増加は、価格変動リスク管理や供給安定化に重要な役割を果たしています。
今後の市場動向と投資家への示唆
2026年初頭の銅価格は、取引所や日付によって1トンあたり11,826~13,088ドルで推移しています。前年同時期は3.94~4.50ドル/ポンドであったことから、価格は大幅に上昇しました。供給増と在庫蓄積の両要素が、短期的な市場ボラティリティを緩和する可能性があります。リサイクル銅市場は、中国を中心とするアジア需要の動向により、今後も堅調な成長が見込まれます。
金属フォーカス 編集部コメント
リサイクル銅の生産増加は、世界の銅供給安定化に寄与します。特に中国市場の需要拡大は、二次銅の戦略的価値をさらに高めています。今後は、価格動向と在庫管理のバランスが市場の健全性を左右すると考えられます。


