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| Round Top Rare earth mine |
USA Rare Earth(NASDAQ: USAR)は、テキサス州のRound Top希土類鉱床における残りの少数株式を約7300万ドルの全株式交換で取得すると発表しました。本取引により、同社は米国内の重要な希少金属源に対する完全支配権を確保します。
オクラホマ州拠点のUSA Rare Earthは、Texas Mineral Resources(OTCMKTS: TMRC)の全株式を約380万株の自社株式で取得します。取引発表後、USA Rare Earthの株価はプレマーケットで約1%上昇しました。
この買収により、USA Rare EarthはRound Topプロジェクトの単独運営者となります。同プロジェクトは米国内で最大規模の重希土類元素であるガリウムとベリリウムの既知資源とされ、戦略的価値が極めて高いと評価されています。
米国内供給強化と開発加速
USA Rare EarthのCEO、バーバラ・ハンプトン氏は、「本買収は、非中国依存のグローバル統合型希少金属プラットフォームを構築する戦略の重要な柱を確保する」とコメントしました。同社はテキサスプロジェクトの開発スケジュールを前倒しし、商業生産を2028年末に開始する計画です。これは従来予定より2年早いタイムラインで、処理施設の進捗と米国内需要の高まりが背景にあります。
さらに、米商務省は今年1月、同社への16億ドル規模の債務・資本調達支援を承認しました。商務省は出資比率10%で、テキサス鉱山と磁石製造施設の建設を支援します。この施設は防衛・ハイテク分野向けに重要金属を供給することを目的としています。
中国依存脱却を狙う「Mine-to-Magnet」戦略
USA Rare Earthは「Mine-to-Magnet」ソリューションとして、永久磁石サプライチェーンにおける中国の支配に挑戦する構えです。同社のAccelerated Mining Planにより、2030年までに1日あたり約4万トンの希少金属と重要鉱物を採掘する見込みです。この動きは、米国内での重要鉱物生産拡大を進める政策とも整合しており、トランプ政権下での緊急権限発動による開発加速の文脈とも重なります。
両社の取締役会は取引を承認しており、閉鎖は今年第3四半期が予定されています。今回の完全取得により、USA Rare Earthは米国希少金属市場における中核プレイヤーとしての地位をさらに強固にすることになります。
金属フォーカス 編集部コメント
Round Top鉱山の完全取得は、米国の希少金属供給網を国内中心に再構築する上で重要です。今後、米国内での重希土類元素生産増加は、防衛・ハイテク分野への安定供給を確保し、グローバル市場での競争力向上につながるでしょう。


