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| Indian Rebar |
インド国内の再生鉄筋(リサイクル鋼筋)需要は、米・イラン紛争の激化を受けて急速に高まっています。原材料費の上昇と供給不安により、製鋼メーカーやスクラップ市場での購買活動が活発化しました。インドの長材市場では、価格調整が急ピッチで進んでいます。
HRC・鉄筋価格の急騰と市場動向
中東の緊張により、ブレント原油先物価格は13%上昇しました。エネルギーコストの高騰は、鉄鋼メーカーの生産コストに直結しています。マハラシュトラ州ジャルナ市場では、長材メーカーが原料コストの上昇を受け、鉄筋基準価格を2日間でRs43,700/tからRs45,500/tへ引き上げました。これにより、再生鉄筋の需要は一気に回復しています。
北インドのビレット市場も同様に価格上昇傾向で、R44,000/t(Mandi-Gobindgarh出荷ベース)まで上昇しました。スクラップや直接還元鉄(DRI)を使用する二次鋼市場では、買い手が供給不安を警戒して前倒しで調達しています。鉄鋼関係者は、紛争が長期化すれば鉄筋価格はさらに上昇すると見ています。
地政学リスクと輸出への影響
西海岸向けのイラン産DRI供給が制約される見込みで、原材料コストが追加的に上昇する可能性があります。主要統合製鋼メーカーも、HRC(熱間圧延鋼板)と鉄筋の価格をRs1,000-1,500/t引き上げ、マハラシュトラ州ムンバイの小売市場でも切断鋼材がRs55,000/tで販売される状況です。さらに、UAE向け鋼材輸出は、ホルムズ海峡を避ける航行制限により一時停止しました。中東はインド鋼材輸出の重要市場ですが、紛争が続けば国内市場への需要集中が避けられません。
紛争長期化に伴い、インド国内市場では鉄筋・HRC価格がさらに上昇する可能性があります。投資家やメーカーは、原料供給と輸出制約を注視しながら調達戦略を再評価する必要があります。
金属フォーカス 編集部コメント
今回の地政学的リスクは、インドの鉄鋼市場に短期的な価格高騰と供給逼迫をもたらしています。長期的には、原料多角化と国内需要シフトが進むことで、国内市場と輸出市場のバランス調整が課題となるでしょう。


