米国、トランプ新関税でエネルギー・金属・USMCA品目を免除 ─ 産業界への影響と不確実性

10% New tariff on US imports


米国は2026年2月24日から、最高裁で無効となった緊急関税に代わり、全輸入品に対して10%の新関税を発動します。しかし、エネルギー、重要鉱物、肥料、およびUSMCA対象品目は免除されます。金属市場やエネルギー分野への影響は限定的ですが、投資家や製造業者は慎重な対応が求められます。

トランプ前大統領は1974年貿易法第122条を根拠に、新関税を150日間(7月24日まで)限定で発動します。この条項は米国の国際収支を調整するための措置であり、関税の延長には議会承認が必要です。新関税は鉄鋼やアルミニウム、完成車、自動車部品などの既存のセクター関税対象品には適用されません。加えて、牛肉、オレンジ、トマトなど一部農産物も免除されます。

今回の関税発表は、最高裁判決後に輸入業者が懸念していたUSMCA関連品目やエネルギー製品への影響を軽減する内容です。しかし、第122条の適用は前例がなく、将来の法的解釈や議会の承認の可否次第で不確実性が残ります。一方、米通商代表部(USTR)は「第301条」調査を即時開始し、中国を含む特定国への将来的な関税導入を検討するとしています。

これにより米国のアルミスクラップ市場重要金属市場は、短期的な価格変動や供給調整が発生する可能性があります。特に北米の製造業者や再生金属事業者は、輸入コストや調達戦略を再評価する必要があります。将来的な議会の対応次第で、関税の延長や追加措置が実施される可能性もあります。


金属フォーカス 編集部コメント

新関税はエネルギーと重要金属を免除する一方、産業用金属市場に短期的な不確実性を残します。北米の製造業と再生アルミ業界は、供給安定化のため調達戦略の見直しを迫られるでしょう。中長期的には議会の承認やUSMCAの影響が市場動向を左右することになります。

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