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| Hudbay Minerals Copper Mountain Mine |
カナダの主要銅鉱山であるCopper Mountain鉱山で、Hudbay Mineralsが新たな拡張計画「New Ingerbelle」の環境許可を取得しました。これにより、鉱山の操業期間は2033年から2040年まで延長される見込みです。今回の拡張は、既存の歴史的なIngerbelle鉱坑を基盤とした「プッシュバック型ピット」設計を採用し、高品位銅鉱床へのアクセスを可能にします。
拡張計画の概要と生産見通し
Hudbayによれば、New Ingerbelle拡張によりCopper Mountain鉱山の銅生産量は現行比で約90%増加します。具体的には、2037年までの延長操業期間中に、銅約75万トン、金約90万オンス、銀約550万オンスの生産が見込まれています。2036年以降は低品位鉱石の再処理と鉱山の閉鎖・リクレーム作業が進められる予定です。
今回の許可取得は、Hudbay株価にも即座に影響を与え、同社の株式は3%超上昇し過去最高値に迫りました。Hudbayの時価総額は約145億カナダドル(約106億米ドル)に達しています。
経済的影響と地域社会への貢献
Copper Mountain鉱山の拡張は、鉱物生産だけでなくブリティッシュコロンビア州(BC州)の経済にも大きく貢献します。Hudbayによると、プロジェクトは州のGDPに115億カナダドル以上を生み出し、800人の直接雇用を維持する見込みです。BC州鉱業・重要鉱物担当大臣Jagrup Brar氏は、「Ingerbelle拡張はプリンストン地域の雇用を守り、州全体に経済的恩恵をもたらす」とコメントしています。
Hudbayは許可プロセスにおいて地元コミュニティと協力的な監督を実施し、2つの先住民族団体との参加合意も締結しました。BC州政府は今回の許可を、エネルギー転換に不可欠な鉱物供給の強化方針の一環として評価しています。
金属フォーカス 編集部コメント
Copper Mountain鉱山の拡張は、カナダ銅市場における供給安定化と地域経済活性化に直結します。長期操業延長により、投資家は将来的な銅・貴金属価格変動への耐性を評価可能です。また、BC州の鉱山政策は、地元コミュニティとの共存を重視したモデルケースとして国際的にも注目されます。


