アルミニウム価格、年初から3,000ドル超で高騰—供給制約と需要拡大が背景

Aluminum Prices


米国および欧州の金属市場で、アルミニウム価格が年初から3,000ドルを突破しました。供給の制約と在庫減少が市場を押し上げており、投資家や製造業者の関心が高まっています。米国コメックス(Comex)では1月5日、最新のアルミ取引価格が1,050.75ドル/トンとなり、前回取引比で1.6%上昇しました。ロンドン金属取引所(LME)でも同日、3か月物の遅延決済価格が3,015.50ドル/トンと報告されています。


供給制約がアルミニウム価格を押し上げる

供給面では、中国政府によるアルミ精錬能力の上限規制や、欧州の高騰する電力価格による生産制約が在庫を圧迫しています。その結果、LME系列倉庫の2025年11月の在庫は、23,500トン入庫に対し40,000トン以上が出庫され、16,500トン超の在庫減少となりました。これらの動きは、アルミニウム価格に直接的な上昇圧力を与えています。


建設・再生可能エネルギー分野の需要が堅調

需要面では、建設業や再生可能エネルギー関連のアルミ需要が引き続き強いです。米国のリサイクル市場関係者は、ノベリス(Novelis)のオスウェゴ工場がフル稼働を維持できるかが、アルミリサイクル需要に大きく影響すると指摘しています。この動向は、アルミニウム価格の先行きにも重要なシグナルとなります。

今後も、供給制約と需要堅調のダブル要因により、アルミニウム価格は市場で高値圏での推移が続く可能性があります。特に、グローバルな製造業・建設業・リサイクル業界にとっては、コスト計画や供給戦略の再考が必要となる局面です。


金属フォーカス 編集部コメント

アルミニウム価格の高騰は、世界的な供給制約と需要増加が重なった結果です。今後、欧州の電力価格や中国の生産規制の変化が市場に大きな影響を与える可能性があります。投資家やメーカーは、長期的な供給リスク管理とリサイクル戦略の強化が不可欠です。

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