1 チリ 銅探査:Ivanhoe ElectricとSQM、アタカマ砂漠で次世代探査技術を展開

Ivanhoe electric copper exploration Chile


北チリのアタカマ砂漠で、Ivanhoe Electric(NYSE-A, TSX: IE)とリチウム大手SQM(NYSE: SQM)がチリ 銅探査に本格的に着手します。両社はIvanhoeの高性能地球物理探査システム「Typhoon」と、Computational Geosciences Inc.(CGI)のデータ反転解析ソフトを組み合わせ、約2,000km²のSQM保有鉱区で鉱床を探索します。


高抵抗層カルシーチを貫く先端技術

アタカマ砂漠の多くはカルシーチ(塩類で固化した堆積物)で覆われています。この層は電気抵抗が高く、従来の低出力探査では地下の硫化鉱化を検出できません。IvanhoeのTyphoonシステムは強力かつクリーンな電荷を発生させ、カルシーチ層を透過して深部の潜在的銅鉱床を探査可能です。SQM鉱区は、硝酸カリウムやヨウ素の生産地として知られつつ、世界有数の銅鉱床帯に隣接しています。

一方で、両社の共同探査は資金面でも協力体制を整備。SQMは3年間で総額900万ドルを出資し、技術委員会を設置して探査計画と予算管理を行います。IvanhoeはTyphoon探査を運営し、CGIがデータ反転解析を担当、続くボーリング計画はSQMが実施します。


将来のジョイントベンチャーと市場への影響

探査で100万トン以上の銅資源(または銅換算資源)が確認された場合、IvanhoeはSQMと50/50のジョイントベンチャーを形成可能です。出資比率は既出資額の倍額を支払うことで行使され、開発段階ではSQMが50%以上の持分を保持すれば運営権を取得できます。発表後、Ivanhoe株は3%上昇し時価総額は約30億ドルに達しました。SQM株も1%上昇し、時価総額は238億ドルとなっています。

この協業は、チリ 銅探査の新たな技術的可能性を示すと同時に、グローバル銅市場への供給期待を高める重要な動きです。アタカマ砂漠下の未発見鉱床の評価は、今後の投資家戦略や製造業の原料調達に直接影響を与えるでしょう。


金属フォーカス 編集部コメント

カルシーチ下の銅鉱床探査は従来技術で困難でした。IvanhoeのTyphoonとCGIの解析技術は、この地域で次世代の世界級銅鉱床発見の可能性を高めます。今回の協業は、チリ銅資源開発の競争環境とグローバル供給安定性に大きな影響を与えると予想されます。

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