米国ネバダ州スプリングバレー金プロジェクト、連邦承認で国内金生産を加速

Spring Valley Gold Project


ワタートン・マイニング社の子会社ソリダス・リソーシズは、ネバダ州におけるスプリングバレー金プロジェクトが米国土地管理局(BLM)から承認されたと発表しました。 この承認は、過去10年以上で初の米国連邦政府による国内金鉱山プロジェクト承認となり、スプリングバレーが国内最大の独立系金鉱山となる見込みです。グローバルな金市場において、米国における金生産の動向は、投資家やメーカー、政策担当者にとって重要な指標となります。


米国における金供給の新たな潮流

スプリングバレー金プロジェクトは、ネバダ州パーシング郡の歴史あるスプリングバレー地区に位置しています。ソリダス・リソーシズは、このプロジェクトで380万オンスの金鉱物資源を保有しており、今後、許認可、建設、操業へと進める予定です。過去にはケネコット・ミネラルズ社、エコ・ベイ社、ミッドウェイ社、バリック社なども探査を行った実績があります。

スプリングバレー金プロジェクトの実現可能性調査(FS)では、年間平均30万オンス以上、最初の5年間で34万8,000オンスの生産を計画しています。オールイン・サステイニング・コストは1,103ドル/オンスと競争力があり、税引後正味現在価値(NPV)は15億ドル、内部収益率(IRR)は36%と算出されました。これは、金価格の変動に対する耐性を高め、プロジェクトの経済的魅力を際立たせています。


金属フォーカス 編集部コメント

スプリングバレー金プロジェクトの連邦承認は、米国の重要鉱物サプライチェーン強化に大きく貢献します。地政学的リスクが高まる中、国内での金生産拡大は、産業界の安定供給と経済安全保障に直結する重要な動きです。今後、米国における他の鉱山プロジェクトの推進にも弾みがつく可能性があり、世界の金属市場に新たな投資機会をもたらすでしょう。


コメントを投稿