ノベリスがアラバマ州ベイミネット工場で初のアルミコイル製造を達成:北米における再生アルミ供給網の新たな試み

Novelis Bay Minette Coil


アルミリサイクルおよび圧延の大手企業であるノベリス(Novelis Inc.)は、アラバマ州ベイミネットに建設した投資額50億ドルの再利用・圧延工場において、冷間圧延機による最初のアルミニウムコイルの製造を達成しました。同社は2022年半ばに本プロジェクトの立ち上げを発表し、当初は25億ドルの投資により年間60万トンの低炭素アルミニウム加工品を製造する計画を掲げていました。今回の冷間圧延機稼働は、北米の供給制約を緩和し、持続可能な産業基盤を強化する重要な節目となります。

ベイミネット工場は、飲料容器、自動車、各種産業用スペシャルティ製品の需要に対応します。施設内には年間150億缶以上の使用済み飲料缶(UBC)を処理できる先進的なリサイクルセンターを併設しています。現在は商業出荷に向けたすべての設備の試運転が進行中であり、2027年第2四半期には顧客向け認証の取得および商業出荷の開始を見込んでいます。

この大規模な投資は、米国内の持続可能な製造基盤の強化と再生アルミニウム利用率の大幅な向上を約束します。市場の長期的な需要増加を支えるとともに、同工場は完全稼働時に最大1,000人の新規雇用を創出する見通しです。ノベリスの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・フィッシャー氏(Steve Fisher)は、この製造拠点が北米の供給不足を緩和する上で極めて重要な役割を果たすと述べています。


金属フォーカス 編集部コメント

北米のアルミニウム圧延能力が逼迫する中、ノベリスのベイミネット工場の本格始動は脱炭素化を推進する自動車・飲料業界にとって強力な供給源となります。リサイクル材の比率向上と大規模製造を結びつけた本プロジェクトは、北米における資源循環型サプライチェーンの構築に大きく寄与する見通しです。今後は2027年の商業出荷に向けた顧客認証の進捗と、実際のコスト競争力が注目の焦点となるでしょう。

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