ブラジルの鉄鋼輸入規制が奏功:2026年の鋼材輸入量は15%減少へ

Brazil Steel


アンチダンピング課税と関税割当制度による国内市場防衛

ブラジルの鉄鋼輸入規制の強化により、2026年の鋼材輸入量は著しく減少します。ブラジル鉄鋼協会(Aco Brasil)は圧延鋼材の輸入量が前年比15.1%減の488万トンになると発表しました。強力な貿易防衛策が輸入を直接抑制します。

ブラジル政府は過剰な国外産鋼材に対して相次いで関税措置を発動しました。中国産の冷間圧延鋼板に対して最高で1トンあたり600ドル超のアンチダンピング税を課します。加えて枠外輸入に25%の関税を課す関税割当制度も適用します。このため、ブラジルの鉄鋼輸入規制は輸入阻止に強い威力を発揮しています。

輸入防衛が進む一方で、国内の鋼材需給は鈍い動きを見せています。国内販売量は前年比0.2%増にとどまり、消費量は2.7%減少します。ブラジルの鉄鋼輸入規制は国内メーカーを防衛します。しかし、国内需要そのものの低迷を直ちに解決するわけではありません。


金属フォーカス 編集部コメント

中国産鋼材の流入に対する強力な貿易防衛措置は、国内メーカーのシェア防衛に寄与しています。しかし内需の回復が緩やかである以上、保護政策だけに頼る構造改革には限界があります。グローバルな貿易摩擦の激化が及ぼす影響を注視する必要があります。

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