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| Lithium Carbonate |
中国の炭酸リチウム先物は、来年の供給過剰懸念が強まる中で5ヶ月ぶりの安値まで下落します。電気自動車や蓄電セクターからの旺盛な需要が存在する一方で、採掘事業の再開が市場に過剰供給をもたらすとの見方が相場を圧迫します。広州先物取引所における最アクティブ契約は一時136,800元まで下落し、その後144,000元で取引を終えます。
米国の戦略的備蓄とグローバル供給の再開
ワシントンDCの国防兵站局は、総額3億ドル規模となる約16,000トンの電池級炭酸リチウムの固定価格調達を要請します。この買付は米国本土での加工とテストを義務付けており、国家防衛備蓄の再構築を目指す広範な重要鉱物戦略の一環となります。市場規模としては小規模なものの、ワシントンは電池時代において初めて積極的な買い手として参入します。
その一方で、価格低迷によって休止していた生産ラインが次々と稼働を再開します。CATLはジャンシャウォ鉱山の再稼働によって年間46,000トンの生産能力を市場に戻します。オーストラリアのミネラル・リソーシズやコア・リチウムも生産を再開し、ジンバブエがリチウム精鉱の輸出禁止措置を維持する姿勢を示すなど、世界の供給情勢は大きく変動します。
需要の継続的成長と今後の市場展望
需要面では、中国のパワー・蓄電用電池の生産量が前年同期比で55%以上急増するなど、力強い成長が続きます。北京政府は9月から電池製品に対する消費税の導入を予定しており、これが企業による駆け込み需要を喚起します。専門メディアである金属フォーカスは、供給再開と政策変更が織り交ざる中で、リチウム市場が新たな価格変動の局面を迎えていると分析します。
金属フォーカス 編集部コメント
リチウム市場は生産再開による供給過剰懸念で価格が調整する一方、米国による国家備蓄や中国の需要拡大という下支え要因も存在します。ボラティリティの高い状態が継続するため、投資家はマクロ経済指標と供給動向を慎重に見極める必要があります。


