カタルム(Qatalum)アルミニウム生産一時停止の影響|金属フォーカス

Qatalum smelter


ノルスク・ヒュードロ(Norsk Hydro ASA)は、カタルム(Qatalum)一次アルミニウム製錬所の制御停止を3月3日より開始したと発表しました。この停止は月末までに完了する見込みで、ガス供給元であるカタール・エナジー(QatarEnergy)からの供給中断通知を受けて決定されました。ヒュードロは、安全性・環境・健康リスクを最小化し、将来の再稼働に向けた準備が目的であると説明しています。


制御停止の背景とアルミ生産への影響

カタルムはヒュードロとQatar Aluminium Manufacturing Co. Q.P.S.C.の50/50合弁事業で、一次アルミ生産能力は648,000トン、鋳造能力は687,000トンです。今回の制御停止は、イランの無人機攻撃による液化天然ガス(LNG)供給停止と火災が3月2日にラスタヌラ精油所で発生したことが直接的要因です。完全停止の場合、再稼働には6〜12か月かかる可能性がありますが、現時点で正確な再稼働時期は不明です。

ヒュードロは顧客に通知を行い、契約履行の代替ルートを評価するとともに、従業員の安全を最優先に対応しています。今回の生産停止に伴い、ヒュードロはカタルム顧客向けに不可抗力(フォースマジュール)通知を発出しました。カタルムは一次製錬所、鋳造所、炭素工場、専用ガス火力発電所を備え、供給先は中東、アジア、北米を含むグローバル市場です。


金属フォーカス 編集部コメント

今回の制御停止は、国際アルミ市場に短期的な供給制約リスクを示しています。特に中東とアジア向け輸出に影響が出る可能性があり、価格変動や契約履行の不確実性が高まります。今後の再稼働スケジュールと代替供給戦略が市場動向に直結すると考えられます。

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