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韓国の主要鋼鉄メーカー、POSCOとHyundai Steelは、4月出荷分の熱延鋼板(HRC)の価格を1トンあたり約3万〜4万ウォン(約20〜27ドル)引き上げると発表しました。価格上昇は、国内の供給不足や原材料コストの上昇、そして輸入品への反ダンピング措置が主要な要因です。POSCOは前回3月に値上げを実施しており、Hyundai Steelは2〜3月に価格を引き上げています。
韓国HRC市場の価格動向と要因
国内HRC価格は、年初の80万ウォン(約531ドル/トン)から、3月下旬には86万ウォン(約570ドル/トン)まで上昇しました。価格上昇は、鉄鉱石やコークス用石炭などの原材料コストの上昇に加え、輸入品への反ダンピング措置が影響しています。昨年9月には、韓国経済財政部が中国・日本から輸入される炭素鋼および合金鋼の熱延鋼板に対して、4か月間の暫定反ダンピング関税を課しています。
供給不足も価格上昇を後押ししています。一部の国内サプライヤーはより高い価格を提示しており、輸入製品も急激に高騰しています。その結果、POSCOやHyundai Steelは、今年前半もコスト圧力により値上げ傾向を維持すると見込まれます。市場関係者の間では、短期的にはHRC価格の上昇トレンドが続くとの見通しが一般的です。
金属フォーカス 編集部コメント
今回の値上げは、韓国国内のHRC供給体制の脆弱性を浮き彫りにしました。加えて、原材料コストや輸入規制が価格形成に与える影響は今後も大きく、国内外メーカーの調達戦略や投資判断に直結する可能性があります。短中期的には、国内鋼材市場の構造変化を注視する必要があります。


