現代製鉄、仁川工場での鉄筋生産能力を3月より削減 – 国内市場低迷を背景に

Hyundai steel incheon plant


韓国の主要鋼鉄メーカーである現代製鉄(Hyundai Steel)は、仁川工場における鉄筋生産ラインの一部を2026年3月2日から停止すると発表しました。これは同社が1月に承認した措置で、国内鉄筋市場の需要低迷が背景にあります。今回の停止は、90トン電気炉および小型圧延設備に影響し、年間生産能力は鉄筋160万トン、圧延設備は75万トンです。


仁川工場の人員配置と支援策

現代製鉄は従業員の配置転換を計画しています。工場内での異動に加え、丹地(Danji)工場への転勤も行われます。加えて、同社は労働組合に対し、再配置に伴う支援策を提供しており、従業員の安定確保に努めています。この措置は、企業のリバランス戦略の一環として位置付けられます。


国内鉄筋市場の長期的低迷と戦略的投資

韓国国内の鉄筋需要は、2021年の約1,100万トンから2024年には約780万トンに減少し、2025年は約700万トンで推移しました。現代製鉄はこの市場低迷を受け、仁川工場での生産能力削減を決断しました。一方、同社は2032年までに1,700億ウォン(約1億1,600万ドル)規模の投資を実施し、高品質スクラップの確保や低炭素原料の生産能力開発に注力しています。これにより、長期的な競争力維持と環境対応を両立させる戦略を描いています。


金属フォーカス 編集部コメント

現代製鉄の仁川工場生産調整は、国内鉄筋市場の構造的低迷を示す重要なシグナルです。短期的には供給削減で価格安定を図る一方、低炭素鋼材への投資は中長期的な競争力強化につながります。今後、国内外の建設需要回復や政策支援が、企業戦略の成功を左右すると考えられます。


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