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| Gold Price |
米国の新たな関税措置と中東情勢の緊張が、金価格を押し上げています。スポット金は一時1.3%上昇し、1オンスあたり5,200ドルを超えました。その後5,180ドル付近で推移しています。銀も3%上昇し、1オンスあたり90ドル水準に達しました。
米国の貿易政策の不透明感が続く中、投資家は貴金属に資金を戻しています。ドナルド・トランプ大統領による10%の広範な輸入関税は今週発効しましたが、15%への引き上げの可能性も依然として懸念材料です。加えて、米国とイラン間の緊張が高まる中、金を含む安全資産への需要が強まっています。両国は、スイス・ジュネーブで木曜日に第3回核協議を予定しています。
一部のアナリストは、金価格が新たなブレイクアウト局面にある可能性を指摘しています。TD Securitiesのコモディティ戦略責任者、Bart Melek氏は「関税と高油価によるインフレ影響があり、攻撃リスクが高まる中、投資家のヘッジ需要が金に向かっている」と解説します。JPモルガン・プライベートバンクのアジア・マクロ戦略責任者、Yuxuan Tang氏も「上方ブレイクアウトの兆しが見える」と述べています。
また、Bank of Americaは、関税不透明感とイランリスクが「持続的な価格上昇を促す可能性がある」と分析し、今後12か月で1オンスあたり6,000ドルに達すると予想しています。JPモルガンのアナリストも、長期金価格予測を1オンスあたり4,500ドルに引き上げつつ、年末目標は6,300ドルを維持しています。今年に入り金価格は18%超上昇し、1979年以来の最高パフォーマンスを記録しています。
金属フォーカス 編集部コメント
関税政策と地政学リスクは、短期的に金価格を押し上げる要因となります。投資家はブレイクアウト局面を意識し、リスクヘッジとしての金投資戦略を検討すべきです。中東情勢や米国政策の動向次第では、金市場のボラティリティがさらに拡大する可能性があります。


