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| Hyundai Steel rebar production |
韓国の大手鉄鋼メーカー、Hyundai Steelは仁川工場における鉄筋(リバー)生産ラインの半分を閉鎖しました。これにより、同社の国内鉄筋生産能力が大幅に減少します。業界関係者は、今回の措置が韓国鉄鋼セクター全体の再編に向けた動きであると分析しています。
仁川工場閉鎖の概要と影響
Hyundai Steelは1月20日に労働組合と合意し、仁川工場の年間75万トンの鉄筋生産ラインと90トン電気炉の閉鎖を正式決定しました。仁川工場の総生産能力は鉄筋で160万トンでしたが、閉鎖により国内3工場合計の鉄筋生産能力は年間335万トンから260万トンに減少します。昨年の韓国国内鉄筋需要は約700万トンであり、国内生産能力12.3万トンと比較すると明らかに過剰であることが分かります。
さらに、Hyundai Steelは仁川工場閉鎖に伴い、宝港(ポハン)工場を鉄筋生産に特化させ、ダンジン工場では自動車向け特殊圧延鋼材の生産を集中させる計画です。この再編は、国内鉄鋼市場の供給過剰を抑制すると同時に、事業効率の向上を狙った戦略的措置といえます。
韓国鉄鋼業界と市場動向への示唆
韓国政府は昨年11月に鉄鋼業界の容量調整計画を発表しており、特に鉄筋セクターに対する調整が避けられないと指摘されています。Hyundai Steelの仁川工場閉鎖は、この政策動向と一致しており、国内鉄鋼業界の構造改革が進む兆候と評価できます。加えて、Hyundai Steelは2032年までに1,700億ウォン(約1億1,600万ドル)を投資し、高品質スクラップ確保や低炭素原料生産能力の開発を進める計画です。これにより、同社は国内外の競争力向上を目指しています。
金属フォーカス 編集部コメント
今回のHyundai Steel鉄筋生産能力閉鎖は、韓国鉄鋼セクターの構造調整の先駆けとなります。生産能力の最適化と高付加価値製品へのシフトは、国内市場の安定化と低炭素社会への対応を同時に進める重要な戦略です。今後、国内外の鉄鋼企業に対する波及効果も注目されます。


