非鉄金属市場2026年初頭:銅・アルミ・ニッケルの価格変動と世界的需要動向

Nonferrous Market


2026年の非鉄金属市場は、を中心に大きな値動きで幕を開けました。1月第2週には銅価格が史上高値に迫った後、週末にかけて一部下落しました。アルミニウム亜鉛ニッケルも同様に上昇後に反落しており、市場のボラティリティは依然として高い状況です。


銅市場の動向と再生銅の輸出拡大

米国の複数拠点を持つスクラップ加工企業の幹部によると、2025年は銅価格の急変動と、ロンドン金属取引所(LME)との価格差を利用したアービトラージ取引が顕著でした。特に、トランプ政権が導入したセクション232関税により、銅製品の価格が急変動し、米国内Comex価格とLME価格の差が最大で1ポンド当たりの1ドルまで広がりました。

再生銅については価格上昇により入荷量は堅調ですが、冬季の悪天候が流通に影響しています。それでも、同社は2026年の赤銅(Bare Bright No.1など)の海外輸出をインド、日本、韓国向けに増加させる方針です。国内需要はやや軟化しているものの、世界的な需要は堅調であり、輸出市場が価格設定を支えています。


アルミニウム市場のプレミアム上昇と再生アルミの動向

一方、アルミニウム市場では、2025年6月に導入された輸入アルミに対する50%の関税が影響し、米中西部プレミアムは0.4ドルからほぼ1ドルに上昇しました。この結果、一次アルミの価格はLME価格上昇と相まって毎月上昇しています。しかし、スクラップアルミニウムは供給過剰により価格は横ばいで、再生アルミ市場は安定した動きにとどまっています。ノベリス社のニューヨーク工場での火災や生産問題も、再生材料の供給に影響を及ぼしました。

非鉄金属市場全体としては、政策要因、需給バランス、輸出入関係が価格変動を大きく左右しており、投資家やメーカーにとっては戦略的な資材調達が不可欠です。


金属フォーカス 編集部コメント

2026年初頭の非鉄金属市場は、銅・アルミの価格動向から世界的需給バランスの変化が鮮明です。特に再生銅の輸出増加は、米国内市場の価格調整に影響を与え、今後の資源政策やサプライチェーン戦略にも波及効果が予想されます。投資家はボラティリティを見据えた長期的戦略が必要です。

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