リオティント 銅生産、2025年に前年比11%増—モンゴル・チリ・米国での拡大が牽引

Oyu Tolgoi Mine


リオティントは2025年、株式ベースで銅生産量を前年比11%増の883,000トンに達成しました。主因はモンゴルのオユ・トルゴイ鉱山の地下採掘エリア拡張による生産能力の増強です。目標レンジの860,000~875,000トンを上回る結果となり、グローバル銅市場でのプレゼンスを高めています。


モンゴル・チリ・米国での鉱山稼働状況

オユ・トルゴイ鉱山では2025年に銅精鉱345,000トンを生産し、前年から61%の大幅増を記録しました。リオティントは2028~2036年に同鉱山で年間50万トンの銅精鉱生産を目指しています。一方、チリのエスコンディダ複合鉱山では、銅精鉱348,000トン、精銅56,000トンを生産し、それぞれ前年同期比5.7%、1.8%増加しました。しかし2025年末にかけて鉱石品位は低下傾向にあり、10~12月期の精鉱生産は前年同期比9.7%減の83,900トンとなりました。

米国ユタ州のケネコットプロジェクトでは、2025年に精銅134,000トンを生産しましたが、前年同期比で31%減少しました。地質的な課題や製錬所の一時閉鎖(9月21日間、10月中旬45日間)が影響しています。リオティントは2026年以降、ケネコット鉱山の露天採掘拡張と地下鉱山の稼働増強を計画しています。


金属フォーカス 編集部コメント

リオティントの銅生産拡大は、EV再生可能エネルギー向け需要の高まりに対応する戦略的動きです。一方で、鉱石品位低下や地質課題は中長期的な生産安定性に影響する可能性があります。今後の展開は、世界銅市場の供給バランスと価格動向に重要な示唆を与えるでしょう。

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