銅価格は強いドルと株式市場の混乱に圧迫され、下落を維持

Copper


銅価格は、先週の歴史的な高値からの調整を経て、依然として下落を続けています。世界的な株式市場の下落とドル高が商品市場に影響を与え、銅の価格は引き続き圧力を受けています。ロンドン金属取引所(LME)では、銅の取引価格は約10,650ドル/トンとなり、過去4日間の連続的な下落を経た後、依然として低迷しています。今回は、銅をはじめとする産業用金属全般が評価の下落から影響を受けており、市場全体のセンチメント(心理)にも悪影響を及ぼしています。


銅価格の背景:強いドルと株式市場の影響

銅価格は、先月の記録的な上昇からの調整が続いています。先週、銅価格は米中貿易合意の期待から需要が増加すると予想され、また世界各地の鉱山での供給障害が発生したことから、銅の供給バランスの重要性が改めて認識されました。しかし、米ドルが5月以来の最強水準に達したことにより、ドル建ての銅価格が他の通貨圏での購買者にとって高価となり、その影響で需要が鈍化しています。特に、中国の銅消費者は、価格の下落を好機と捉え、国内市場での買いが見られています。

加えて、アフリカと中国を結ぶ銅貿易において重要な港が一時的に閉鎖されていた後、再開されたことが供給に対する不安を和らげ、短期的には価格の下支えとなりました。しかし、全体としては銅価格は大きな反発を見せていません。


銅の利用分野と市場動向

銅はその優れた電気伝導性から、電線やケーブル、バッテリーなど、さまざまな産業で使用されています。特に、世界的な電動化の進展に伴い、銅の需要は今後も堅調に推移することが期待されています。例えば、電気自動車(EV)の普及に伴うバッテリー需要の増加や、再生可能エネルギー分野における設備投資の増加が銅需要を押し上げています。しかし、短期的には世界経済の不確実性や、通貨の動向などが価格に影響を及ぼしており、今後の展開が注目されています。

現在、銅は10,653.50ドル/トンで取引されており、直近の4日間で約5%の下落を記録しています。これに対し、亜鉛は0.8%の下落を見せました。


金属フォーカス 編集部コメント

銅市場は、世界的な電動化の進展とともに中長期的な需要拡大が見込まれる一方で、ドル高や株式市場の不安定さが価格に短期的な圧力をかけています。供給側のリスクも依然として高いため、今後の市場動向は慎重に見守る必要があります。


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