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| Ghana mineral exploration tax |
ガーナ政府は、鉱業分野の投資促進を目的として、鉱物探鉱およびリコノサンス活動に対する付加価値税(VAT)を廃止しました。ガーナはアフリカ最大の金生産国であり、この税制改革は新規鉱山開発を刺激する重要な一手と位置付けられています。
探鉱コスト削減と競争力向上
従来、ガーナでは探鉱関連費用に15%のVATが課されていました。この税は掘削や分析作業に適用され、ハイリスク段階のプロジェクトにおける初期コストを押し上げていました。しかし、今回の「ガーナ 鉱業 投資税制改革」により、企業は初期投資負担を軽減でき、グリーンフィールドプロジェクトへの参入意欲が高まる見込みです。業界団体のガーナ鉱業会議所も、これが競争力回復につながると歓迎しています。
金輸出の増加と制度改革の効果
ガーナでは2025年1月から10月にかけて小規模金輸出量が81.7トン、約81億ドルに達し、大規模輸出を初めて上回りました。この背景には、アーティザナルマイニングの制度化や輸出規制の強化があり、政府の規制改革が着実に効果を発揮しています。「ガーナ 鉱業 投資税制改革」は、この流れをさらに後押しし、新規探鉱や持続可能な鉱業活動を促進します。
加えて、ガーナの鉱業は金に加え、ボーキサイトやマンガンを含む輸出収入の3分の1以上を占める重要産業です。主要企業にはニューモント、アングロゴールド・アシャンティ、ゴールドフィールズ、ペルセウス、さらには中国の紫金鉱業やカーディナル・ナムディニが含まれ、国際的な投資家にとっても注目の地域です。
金属フォーカス 編集部コメント
「ガーナ 鉱業 投資税制改革」は、アフリカ金鉱市場の競争力を高める画期的施策です。探鉱コストの軽減は新規プロジェクト増加を促し、地域の鉱業投資環境の長期的安定化に寄与するでしょう。今後は制度改革の実効性と環境保護とのバランスが鍵となります。
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MINING


