フィンランドのエンドマインズ、金鉱床のボーリング調査でタングステン高騰の恩恵と新たな戦略的価値を発見

Endomines Kuittila Project


クイッティラ鉱床におけるセンサー式鉱石選別による高品位化の実現

フィンランドの鉱山会社エンドマインズは、同社が保有するクイッティラ鉱床の追加ボーリング調査において、金だけでなくタングステンモリブデンといった欧州の防衛・産業分野で重要性を増す金属が含有されていることを確認しました。センサー式鉱石選別テストを実施した結果、三酸化タングステン(WO3)の品位が0.026%から0.0815%へと3.1倍に向上しました。これにより、従来の選鉱プロセスにおけるエネルギー消費量や資本コストの大幅な削減が期待されています。


中国による輸出規制とタングステン価格の記録的暴騰への対応

S&Pグローバルによると、パラタングステン酸アンモニウム(APT)の価格は、中国の輸出規制強化と西側防衛メーカーからの需要急増を背景に、2026年1月の1キログラムあたり83ドルから7月には340ドルへと4倍以上に高騰しました。エンドマインズは、EUの重要原材料法に基づくプロジェクト認定の取得を目指しており、金生産に加えてタングステンとモリブデンの統合回収を進める計画です。金属フォーカス編集部は、この多金属鉱床の開発が欧州における重要鉱物の自給率向上とサプライチェーンの強靭化に貢献すると分析しています。


金属フォーカス 編集部コメント

金鉱床からタングステンを回収する取り組みは、欧州の資源自主自立に向けた戦略的アプローチの優れた模範です。中国の輸出規制と価格高騰に揺れるタングステン市場において、域内調達チャネルの確立は西側諸国の防衛・産業基盤の安定に直結します。

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