欧州厚板・イタリア産スラブ市場:膠着する取引の中で安定推移

European Heavy Plate and Slab Market


欧州の厚板およびイタリア産スラブ市場は、限定的な買い気と模様眺めの雰囲気が広がる中、直近の週も安定した価格推移を示した。市場参加者によると、欧州全域で需要が弱含む一方、イタリア国内の厚板取引水準はメーカー工場出荷ベースで1トンあたり740〜750ユーロ付近で推移している。


需給の停滞と先行きを見据えた動き

市場関係者は、具体的な成約事例として750ユーロでの取引や提示を確認しており、新年1月積みオファーでは770〜780ユーロへの引き上げも見られる。しかしながら、北部ヨーロッパの輸入厚板CFR価格は710〜750ユーロのレンジで横ばいを維持し、新規の輸入情報はほとんど聞かれない。製造業や建設セクターにおける本格的な需要回復が遅れる中、買い手側は様子見姿勢を崩していない。


コスト高と先行きへの警戒感

その結果、厚板市場は全般的に横ばいの展開となったが、製鉄各社はエネルギーコストの上昇やスラブ供給の制約に対する懸念を強めている。欧州のメーカーは限られた需要を巡って慎重な出荷調整を続けており、市場参加者は来期の動向を注視している。


金属フォーカス 編集部コメント

欧州の厚板およびスラブ市場は、実需の伸び悩みを背景に全般的な膠着状態が続いている。しかしながら、エネルギーコストの変動や製鉄原料の制約リスクがくすぶっており、今後の供給サイドの動向次第で市場環境が急変する可能性に留意が必要である。

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