フリーポートがバグダッド銅鉱山の45億ドル拡張計画を承認、米国供給網の強化へ

Bagdad Copper mine


米国銅生産量を10%引き上げる大規模投資と自動化の加速

資源大手フリーポート・マクモラン(Freeport-McMoRan)の取締役会は、アリゾナ州北西部に位置するバグダッド銅鉱山の45億ドル規模の拡張・近代化計画を正式承認しました。本プロジェクトでは日量11万5,000トン規模の処理能力を持つ新選鉱プラントやクラッシャー、ベルトコンベア、最先端の自動搬送システム(AHS)を導入し、インフラを大幅に拡充します。これにより年間約2億2,500万ポンド(約10万2,000トン)の銅生産を追加し、鉱山全体の年間生産量を4億ポンド超へと倍増させます。


長期単位コスト20%削減と脱炭素社会に向けた供給基盤確立

今回の拡張計画は、長期的な単位純現金コストを約20%削減する見通しであり、持続可能な高効率操業を実現します。建設期には4,000件以上の新規雇用を生み出し、地域の産業振興と供給網強化の双方に寄与します。フリーポート・マクモランは2030年中盤の初出荷を目指し、電気自動車(EV)やデータセンター向けに急増する高性能産業用マテリアル市場へ銅およびモリブデンの安定供給を行います。


金属フォーカス 編集部コメント

米国鉱山における年間生産量の約1割に相当する今回のバグダッド拡張投資は、供給リスクが高まる重要鉱物市場において米国内の純生産基盤を強固にする大きな節目となります。80年を超える鉱山寿命と自動化技術の融合は長期的なコスト競争力を大幅に高め、脱炭素化に伴うグローバルな銅需要拡大に対して極めて戦略的な位置付けを確立する見通しです。

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